あさき/ほしふりの果て 極東史記より
至福の川
至福之川
紡いだ数だけ
所紡數稀
生きた証として
作為存在過的證明
衒うのがよい
耀眼於星河
徒渉るべく暁に
在跨越銀河的拂曉
降り積もった時の
白雪鋪地之時
故も無く凪ぎ
不知為何寧靜無風
手の少しはゆるめ
手稍稍地鬆弛下來
深く深呼吸
深深地呼吸了一口氣
恩赦の如く
彷彿獲得了恩赦
早口の星の語らいは
快語繁星的訴說
続きのせがんで 小止み無く
滔滔不絕 片刻也未停歇
今の時を伝えて渡る
將此時此刻傳達
指重ねて
重疊的手指
彼は誰の終を塞ぐ
他在為誰的謝幕而鬱鬱寡歡
どこまで続いているのか
究竟要走向何處
見知らぬ碧の深さよ
深不可測的碧綠喲
あなたの生まれた街を歩き
在你誕生的街上漫步
だんまりの星を拾って
撿拾起沉默的星星
集めて思い出の結ぶ
凝聚成回憶的羈絆
遮るものなき海と
在這片沒有遮蔽的海面
見て
看啊
ひとつはあなた
一個是你
ひとつはあなたが愛していたひと
一個是你愛過的人
通りすぎて舞う
紛飛錯落
脆き背にしながら
灑落在脆弱的肩膀
舌出し緩ぶ
緩緩地吐出舌頭
つぼみ待ちぼうけ
等待花蕾而不至
消え行く色の
褪色的種子
種に託して放すは迷子
放任其迷失路途
ままごとのようさ
如同過家家一般
止まり また立ち止まる静けさ
駐留 又再一次靜無聲息
還っていくをと
迴歸遠方
星が廻りはじめる
星辰開始斗轉
極東の果てで
在極東的邊境
回るよ 今を置き去りに
星移斗轉 此刻遠去
散りてなお 咲きたるもの
而今凋零 又即將綻放
高きより流れて
從高處流淌而下
低きより止めどなく跳ねては飛ぶ
到低處也沒有停留地飛濺而去
飛んでいく この街を包む
翱翔空中 籠罩著這條街
ねえ 明日は会えるかな
吶 明天還會相見嗎
見上げてとおせんぼ
仰望不到天際
凍み指に息吐き歩いていく
朝凍僵的手指呼著熱氣繼續前行
手を繋いで
緊握著手
たてり 雪解けは跫音
佇立著 化雪之聲宛若足音
跡形無くとも
與消失的蹤跡一同
生きた証として
作為存在過的證明
徒渡るべく暁に
在跨越銀河的拂曉
早口の星は語らいを続けている
快語繁星繼續著訴說
互いに手を繋ぎ 迷いながら 惑いながら
相互緊握著手 迷茫 而又困惑
それぞれに生まれ
一個接著一個地誕生
それぞれに瞬き
一個接著一個地轉瞬
そして
而後
それぞれに消えていく
一個接著一個地即逝
私は今も
而今我依舊
極東の果てを歩いている
行走在極東的邊境