あさき/流氷の去りて
冷やかに 指並ぶ
在寒冷中 手指交疊
(ちく たく ちく たく)
(嘀 嗒 嘀 嗒)
月さして濡れ色
月光灑落沾染了色彩
きれぎれに思惟の飛んで
思維在斷斷續續地躍遷
(ぴょん ぴょん ぴょん)
(嗖 嗖 嗖)
一世を跳ねる
越過了人生一世
幻氷の輪郭をなぞる
繪出流冰蜃景的輪廓
一人静
獨自一人
「遠景となく 近景となく 狭霧は
遮掩遠景 亦埋沒近景的 秋霧
あなたの生まれた街へ向かっている
漫向你誕生的街
泣いている私の手をひき 光る戸の前で
牽住哭泣的我的手 在明亮的窗戶前
あなたは何かを言おうとするのだが
你似乎想說些什麼
窈窕ときた――
深遠來臨之際
あなたを包んで黒雲となり 裂けた」
將你包裹化作黑雲 撕裂
遅れ馳す 驟雨
遲雨急來
爆ぜ 諦観し
爆裂 脫俗
ひとつひとつ
一點一滴
ここりの間を埋めて
埋藏在心間
氷晶になる
化作冰晶
流氷が鳴いている
流冰鳴泣
思いは
回憶
気流となり
化作氣流
螺旋をなり
化為螺旋
金波銀波を遠巻きに
遠遠地環繞在波光微漾
凍て空は怺え切れず
寒天是無盡的痛楚
星を流して愛情を乞う
祈求流星劃過般的愛情
遠くで 遥か遠くの夢結ぶ
在遠處 編織遙不可及的夢
あなたの手が
你的手
あなたの目が
你的眼
痩せ細る灯に揺れて
在薄光燈影下搖曳
不揃いの流氷を溶かし
消融錯落的流冰
最果ての海に消えた
在海的盡頭消逝
遠く
遠去
遠く
遠去