遠雷が平仄
远方雷声错落
(ざんばらに 詠む)
(似胡乱地 朗诵)
六花に焚く 氷雨の香
焚烧雪花 冰雨芳香
日輪未だ見えず
仍未能见其日光
四つ這いで 雄弁は千草
皆匍匐之姿 雄辩乃千草
傘(虧月に似た それは 二世の隙)をさす
把伞(似峨眉月 那便是 二世缝隙)撑起
が!
且!
半身舐める 青雌
舔舐半身 少女
風巻に舌のせて
在风起云涌中卷舌
霹靂様
霹雳
「そら 九天九地 斎く客星がやうに
「苍天 九重天地 彗星掠过
操裂き! 水屑出し!! 十戒叫き!!!
爆裂! 水花四溅!! 嘶喊十戒!!!
と、と、と!飛ぶのさ!」
飞、飞、飞!飞升!」
紅鏡の尾はまだか
朝日初光未至否
まだか!
任未至否!
瑞花(溶岩にて玉兎宿る)は涅槃し
瑞雪(玉兔寄宿于熔岩)乃涅槃
曼茶羅に弓を張る
朝向曼陀罗张弓
黒む甚雨は香炙り
暗夜骤雨中焚香
ざんばらに腰をふる
胡乱地扭动身躯
欠け細る霹靂は地角蹴り
隐现的霹雳劈向大地一隅
天涯を臨む!
天涯降临!
「それでも 傘を回し 待つのさ
「即便如此 回转着伞 静候等待
片身を 委ねてさ」
将此余生 托付」